みかんの皮の薬効
成熟したみかんの皮を乾燥させたものは「橘皮」と呼ばれています。この橘皮は古いものほど薬効があるとされており、古いものは特に「陳皮」と呼ばれています。一般的に、橘皮や陳皮はミルなどで粉末にして利用します。
例えば、七味唐辛子にも陳皮が入っています。乾燥したみかんの皮を粉末にしたものを、うどんやそばの風味付けで最後にふりかけたりするところもあります。橘皮や陳皮はお腹の調子を整え余計な水分を排出する働きがあるために、便通に良いようです。
生薬としては、吐き気止めとして利用されているようであり、風邪のひき始めなどで喉が痛い場合などにも良いようです。生薬としての使い方は、陳皮10gを600ccの水で半分の量になるまで煮て、その煎じ汁を飲みます。その3分の1の量を1回分として1日に3回飲むと良いようです。
また、みかんの皮をそのまま白菜の漬物や大根でたくあんを作るときに一緒に漬けこむと、漬物が甘くなるという効果もあります。そして、乾燥させたみかんの皮を、洗濯ネットや布の袋の中に入れてお風呂に浮かべるだけで、さわやかな香りのある入浴剤となります。皮だけでも立派なみかん湯が出来上がります。
柑橘類の皮に含まれるリモネンが体を温めポカポカにしてくれるので、寒い時期などにはおススメです。風邪の予防や冷え性の改善、リュウマチなどにもに効果があります。